How do
you like Wednesday?
水曜どうでしょう?
皆さんはケツァ−ルと言う鳥をご存知でしょうか?
水曜どうでしょう?で大泉洋さんが
コスタリカまで行って写真を撮ると言う企画がありました。
またケツァ−ルは、手塚治虫の「火の鳥」のモデルの鳥です。
他にもグアテマラの国鳥で、通貨の名前にもなっています。
非常に尾羽が長く、見た人は幸せになれると言われている
世界一美しい鳥と言われています。
どうですか?
既に見たい気分になってきたでしょ??
ただ残念な事に、メキシコからパナマの中米地域に生息が確認されているものの
乱獲が進み、現在はコスタリカの一部を除いては
非常に観察が難しくなっているとの事です。
こんな幻の珍鳥見てみたいですよね?
実はこの旅行の大きな目的の一つは
幻の珍鳥ケツァ−ルをカメラに納める事でした。
と言う事で、ケツァ−ル捜索編です!
今回の旅では、ケツァ−ルの目撃情報の多い2カ所に行ってきました!
① モンテベルデ国立公園
首都サンホセからは4.5時間と国立公園のアクセスとしては
まあまあ便利な方だと思います。
ちなみに、ここモンテベルデにはホンジュラス同期隊員3人と一緒に行きました。
気の知れた仲間との旅は良いものですね♪
ここではこんなアクティビティを体験する事が出来ました。
○キャナピー
元は動物を観察する為の移動手段だったらしい。
今は、中米では一般的なアクティビティの一つ。
○スカイウォーク
これは7つの橋を渡りながらモンテベルデの森林散策を行うものです。
鳥とか動物を探したのですが、実はかなり難しいです。
動物観察には慣れと経験が必要だと学習させられました。
後半は静かな森に耳を澄ませながら
のんびり森林浴する楽しさにはまってしまいました。
○ナイトウォーク
これはガイドを付けて、その名の通り夜の森林を散策します。
ここでは、ナマケモノ、トゥカン、タランチュラ等々の生物を見る事が出来ました。
夜の森は怖かった。
モンテベルデのおまけ
ケツァ−ルはと言うと結局、見れませんでした。
ここからはケツァ−ルを見る為に別の街に移動です!!!
同期ともここでお別れ。さらば!
② サンヘラルド・デ・ドタ
ここからが本番です!
首都サンホセから約2時間。
Km80と言う何も無い所でバスから下車します。
ここから山道を9km歩くとある小さな集落。
ここがサンヘラルド・デ・ドタです。
標高は3400m程度。かなり天候も変わり易く寒いです。
こんな辺鄙な村が有名な理由はただ一つ!
ケツァ−ルが良く出現しているポイントだからです。
水曜どうでしょうでも訪れていました!
サンヘラルド・デ・ドタへのアクセスが悪すぎる・・・
Km80からは、タクシーを呼んで集落まで行けるものの
片道20$。中米でこの価格はヤバいです。。。
高級ホテルに予約があれば送迎が有料でつくらしいのですが
僕には関係の無い話しです。
と言う事で、午後2時。Km80から集落まで歩くことが決定!!
バックパックを背負い、知らない国の誰もいない山道を霧の中歩くのは
予想以上に心細く、疲労しました。
そして高地の為、寒い。。。
ケツァ−ルを見るのは大変だ。
木や動物、風の音を聴きながら歩き続ける事、1時間。
オンボロ軽トラが僕の横を通りました。
チャンス!!
速攻で呼び止め、事情を説明しヒッチハイクを依頼。
心優しいコスタリカのおじさんは心良く承諾してくれました。
彼の名はネルソン!
ネルソンに助けられ
無事に家が点在するエリアに到着。
ネルソンと話すうちに
色々な情報をゲット!!
まずケツァ−ルが見れるのは、夕方4時以降から日没まで
そして朝の6時から7時くらいまで可能性が高いと言う事。
僕は一泊しかしない予定なので
チャンスはこの2回に限られます。
そのあと、ネルソンに安宿を紹介してもらい
その宿まで送って頂きました。
コスタリカ人優しい♪
宿はこんな感じ!
その後、シャワーを浴び時間は4時!!
捜索の時間です。
再度、ネルソンの家を尋ね
ケツァ−ルが観察され易いポイントや木を教えて頂きました。
ネルソンとの出会いで、根拠の無い自身に満ちあふれ
ケツァ−ルを見れると確信。
いざ、カメラ片手に森林に突入!!
楽勝だろー!!
・
・・
・・・。
30分経過。
・
・・
・・・
・・・・。
1時間経過。
つかれた。いない。
と言うか、初心者がこのジャングルから珍鳥を発見できるはずが無い。
ようやくココで冷静になりました。
モンテベルデでの教訓を忘れていた自分に愕然。
落ち込みながら、森が暗くなり危険なため帰宅。
1度目のトライは失敗に終わりました。
残すチャンスは早くもあと1回。
果たして自力で見つけられるか??
自問自答。。。
無理!!
そして、僕の脳裏に浮かんだ言葉はただ一つ!
このパターンはヤバい!!!!!
これを目的にコスタリカ来たのに
こんな田舎まで足を運んだのに
ここまで身体を酷使しているのに
ケツァ−ルを見つけられないなんてあり得ない!!
それだけは阻止しなくては!
そんな情動にかられ
こーなったら、強硬手段!
6km先にある
高級ホテルのツアーに無理にでも申し込もう!
居ても立ってもおれず思わず宿を飛び出します。
が、ここからが地獄でした。
ホテルまでの6kmの山道。。。
きつ過ぎる。
息切れ必死。
辺りに街灯なんてものはもちろん無く。
暗いし、寂しいし、きついし、さむいし、遠いし
1時間程度歩き続け、残り3kmとの看板を見て諦めようかと思いました。
そんな精神的疲労がピークにきている最中
目の前に一軒の民家が・・・
とりあえず情報収集の為に
突撃訪問です。
そこにはコスタリカ人の老夫婦がいました。
僕の危機的状況を説明すると
その老夫婦は
笑いもせず、僕にいました。
「ツアーなんて行かなくていいよ」
「明日の朝6時半に家にこい。見せてやるから。」
!!!!!?
本当に!?
ありがとうございます!
しかし、少し冷静に考えました。
今日、ツアーを申し込まなければ
ケツァ−ルを見れる確率はガクンと下がるに違いない。
自力で発見できる自信はない!笑
この老夫婦は専門家ではあるまい
信用できるのか??
老夫婦の親切を申し訳ないが疑ってしまう。
スンマせん。必死なんです。
しかし、すでに夜もふけ
体力的にも精神的にも限界だったので
結局、お願いする事にしました。
吉と出るか。凶と出るか。。
こんなやり取りを終え、宿泊先までの帰りですが
これまた悲惨なものでした。
なんとか夜道を大声で歌いながら
1時間半後に無事到着。
疲れました。笑
そんな苦労もありましたが
夜は、安宿の近くのレストランで
たまたま居合わせたアメリカ人、イタリア人のカップル
そしてコスタリカ人の店員とで談笑。
こう言う所は、1人旅の御酸味ですね♪
お酒もすすみ楽しい夜になりました☆
ホテルに帰ってからは、爆睡かと思いきや
寒くて眠れない。。。
寝たかと思えばケツァ−ルの夢にうなされ何度も目を覚ます始末。
ケツァ−ル本気で見たいのだなと実感。笑
そして、あまり眠れず4時半に起床。
とりあえず、老夫婦を尋ねる前にネルソンポイントに行く事にします。
チャンスは多い方がいいからねー。
鳴き声が凄いです。
しかし結局は見つける事が出来ず。。。
昨日の老夫婦の家に出発です!
30分ほど歩くと
道端に車を止め、双眼鏡で森を眺める夫婦を発見。
歳は僕の両親と同じくらいだろうか?
どうやらアメリカ人のようなので
得意のスパングリッシュで話しかけてみる。
聞けば彼らは、早期退職後はのんびりキューバをチャリで一周。
その後ケツァ−ルを見る為にココに来たそうです。
優雅な生活。全く羨ましいねー
なんて話していたら。
忍者の様に静かに走り出す旦那!!
まさか!!?
そのまさかでした。
ケツァ−ルが居る!!らしい。
僕には見えません 笑
彼女達は僕にも必死に居場所を教えてくれます。
ただ、やはり僕の目では確認できない。
薄暗い上に、色が緑で森と同化しているみたい。
それでも彼女達の助けによって
ようやく、僕も目でもケツァ−ルを捉えました!!
そして一生懸命撮影。笑
僕のカメラはISO感度1000以上だとノイズが強いので
なかなか満足のいく写真は撮れず。
しかし、撮影後はしばし放心状態。
見れた。良かった。本当に良かった。
すごく感動しました。
ケツァ−ルが飛び立つと
僕もアメリカ人夫妻に御礼を言い別れることにします。
そうそう約束があるからね。
しかし、まー発見後は足が軽い軽い♪
そして30分程度歩き、お宅に到着。
彼は待っていてくれたのか
早速、外に出て移動開始です。
場所は彼の馬を放牧している裏山みたい。
結構、上りも急で堪えます。
眺めの良い山の中腹に辿り着くと
一本の木がありました。
彼曰く、この木に良くやってくるとのこと。
それだけ言い残し彼は馬を連れてくると言って山に消えてゆきました。
本当かな?
そんな事を考えながら待つ事20分。
来ましたケツァ−ル!!
おじさん疑ってごめんよ!!
しかも近い!
逃げない!
こちらのケツァ−ルは満喫させて頂きました。
馬を連れてきたおじさんと合流し、さらに捜索!!
ケツァ−ルを再度発見しおじさん山道ダッシュ!笑
結局、1時間くらい一緒に探してくれました。
その後は、自然な流れで
お家にてカフェを頂き解散です。
何て優しいんだ。心が暖まりました。
ありがとうおじさん。何もお返し出来ずスイマセン。
大満足したので、意気揚々と来た道を帰り始めます。
この頃になると、ケツァ−ル鳴き声や好みの木、どんな所に止まるかなど
なんとなく把握しています。成長しました。
時間的な余裕も無かったので
ヒッチハイクを狙っていると
なんと数m横をケツァ−ルが飛んでいる!!
これにはビックリ 笑
太陽光で照らされたケツァ−ルの羽ばたく姿は
ということで、無事に4匹のケツァ−ルを発見し
無事にミッションコンプリートできました。
ホテルに戻り、ネルソンや昨晩のイタリア人、アメリカ人達に結果を報告。
お互いの旅の検討を祈り解散しました。
帰りは、コスタリカ人ファミリーや農家のおじさんにヒッチハイクをして頂き
無事にKm80へ
その後、無事に首都サンホセに戻る事が出来ました。
相手が自然だっただけに、中々スリリングな時間を過ごす事が出来ました。
これで幸せになれたら良いですが 笑
楽しい一時を過ごし、思いで深い記憶ができました。
ありがとうコスタリカ!
また行きます♪
私が撮った写真が結構採用されてるー‼︎笑
返信削除ケツァールの話を聞いていたけど、ここまで苦労していたとは…。でも思い出の旅になったんやない?
ナイスな写真達をありがとう♪
削除撮影班は2人しか居ないからな 笑
確かに、苦労が多い分良い思いでにはなったよ