2014年9月16日火曜日

Independencia Nacional

Independencia Nacional

今日、915日はホンジュラス独立記念日です。
300年間スペインに支配され、
中米共和国連邦(Republica Federal de Centroamerica)として独立。
その後、分裂して5ヶ国へ。

日本とはまるで違った歴史を歩んできた国。
知らないことだらけで、面白い!
改めて、世界ことをもっと深く知りたいなーなんて感じます♩

独立記念日と言うことなので
ここエスペランサでも、もちろん祭やパレードがありました。
それがもー凄い人の数!
この町のどこに隠れてたんだってくらい賑わってました(°_°)

パレードは3日間あって
初日は幼児達によるパレード。
2日目は小学生。
3日目はそれ以上の学生。と言う感じ。

1日目
パパ、ママがかなり一生懸命だった。 

2日目

3日目


特に3日目はテレビ中継もあってすごい盛り上がり!
この国の全国で同様のパレードがあるなんて、
ホンジュラス人の独立に対する強い思いを感じます(*_*)

パレードを見ていると
ホンジュラスの国旗だけではなくて
他の中米の国の国旗も掲げて行進しています。

国旗は少し全部似てるし見にくいけど...


中米共和国連邦として一緒に独立したって言うこともあるんだろうけど
何か暖かい感じがします^ ^

そー言えば、この国の国旗に描かれている星も
中米5ヶ国を表しているし。



ただ他の中米国と比較されるのは嫌い。戦争もあった。
だけどとても似ているこの国々。

うーん、なんだ?隣国と言うだけでは済まされない。
たぶん切っても切り離せない兄弟みたいな関係。


そう言えば、パレードで日本国旗も見つけました。
中米5ヶ国、パナマ、ベリーズ、アメリカ、EUの数国に混じって
目立たないながらも一緒に行進していました!

ステイ先家族に、この事を話すと
「日本はこの国に色々と支援しているからね♩」とのこと。
小さいことですが、そこに日本がある事をとても嬉しく思いました^_^

ホンジュラスと切っても切れない国々の国旗。
ドイツや日本はなんでかなー?なんて思って見ていました。

日本国旗に感動して追いかけて撮影!笑

あと、どの国も男は変わらんな。と思いました。
パレードで可愛い娘が通った時の、歓声が半端ない!
と言うか流石ラテン系男子!反応が正直過ぎる!!笑
と、言いつつも僕も美少女の写真を撮った訳ですが…



独立記念日の祭り熱気あふれる街を羨ましく思いながら
だけど、独立記念日が無い日本を少し誇らしく思った。


そんな連休でした♩

2014年9月7日日曜日

El plazo de rehabilitación

オラ!コモエスタ!?
こちらは日に日に寒くなっていくのを体感しています。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


最近、感じた事をいくつか^^

まず先週は、人生初のマラソンに参加しました。
10kmとなんとも中途半端で、余裕だろうとなめきっていましたが
予想以上に疲労して、一日を棒に振りました。
マラソンも後半は川の様になった道や悪路を走ったので
まるで障害物競争のようでした。

あと、アイスバケツチャレンジ。
結構前から流行っていて、
日本では個人がテレビやインターネットで公開していますよね。
ここホンジュラスでも、同様に流行っているようで
先日テレビ番組でこの企画についてホンジュラス人達がディベートをしていました。
何故か泥水&氷をかぶる人もいて、綺麗な水は無かったのかな?とか思いながらも、
世界は繋がっているんだなーと漠然と何故か感心させられました。

あとあと、最近部屋にシャワーが付きました!
シャワーと言っても水圧は弱弱ですけどね。
ただ、お湯が出るのです!!
今まで桶に水を溜めて、その水を暖めて使っていたので
寒いの何のって...。毎日が苦痛でした。
それが、ついにお湯を頭から浴びれるようになるなんて
感動です!!その日は嬉しくて嬉しくて♪
1ヶ月ぶりのお湯のシャワーを浴びました!



シャワー意外にもここでは、小さな事に幸せや喜びを感じれます。

例えば、電気が使える喜び。
週に1回くらいのペースで大規模な計画停電があります。
朝の8時から夕方の6時まで使えない事何て事もちょこちょこであります。
普通の停電も、週に結構な頻度で起こりますので夜は困ります。
そんな時はロウソクです。。。個人的には短時間なら楽しいです。
そして、電気が付いたら相当喜びます!
家族が「Hay luz〜!!luz〜!!luz〜!!」(光がある!光だー!)
何て叫びながら庭ではしゃいでいる姿を見ると平和を感じます。

水も同様です。
たまに断水しています。困ります。トイレの後とか困ります。
ちなみに、中南米は使用したトイレットペーパーは流す事が出来ません。
水圧が弱いからかな?
まー便座があるだけ感謝です。
アフリカ隊員はトイレ中ではいつも数匹のゴキブリと共存しているとか
そんなことを言っていたので贅沢は言えません。

あとあとあと、
こっちの病院を見ていて、日本の病院の凄さを改めて感じます。
日本の病院はサービス業ですね。プロセスも凄い!
特に産婦人科の病院なんてそれを感じずにはいられません。
料理も美味しいし、内装も何処かのホテルのようだし。
こっちは、産後は基本1日で退院です。
院内のスタッフの対応を含めて劣悪な環境ですが、
ここしか無いですから病院は。
他の病院とどのように差別化を図るか。
そう言うレベルではないんだなと改めて実感しています。

と、ここまでは余談でございます。

テーマで書いていますが「リハビリの期限」についてです。

リハビリテーションの期限はいつまでか?
リハビリテーションの目的は何なのか?

ここに来てから、よく考える疑問です。
そこで、今回はこの国を医療者的な立場から見て少しだけ小言を。

ここのリハビリテーションセンターには期限と言うものがありません。
それは一見素晴らしい事です。
日本では、疾患によって大まかな入院期間が決められています。
つまり、医療保険を使用してリハビリを受けられる日数が決められていると言う事です。
そして当リハセンターは日本の援助(NGO)によって建てられたものです。
基本的に1回の診療に対し50 Lpa(約250円)。公的な施設なだけあってとても安いです。
国民皆保険制度はありませんから、公的な施設は貴重です。
そしてこの施設の最大の特徴は、
貧困層の患者さんに関しては無償でリハビリを行っていることです。
これはリハビリが必要な人に対して、
必要なだけリハビリが提供できると言う素晴らしい一面を持っています。

しかし、もちろん問題はあります。
身近な問題としては、曖昧な目的で来る常連(ほぼ毎日来る)の患者さんが非常に多い。
その彼らの殆どは数年前、もしくはそれ以上前に何らかの疾病にかかり後遺症が残っている方々、
もしくは小児麻痺等の先天性の疾患を有している方々です。

この方々のほとんどが貧困層に属しているため、無償でのリハビリを行っています。
しかし、そこで現状として現在行っているリハビリが必要かどうか
と言う点に関しては疑問符を付けなければなりません。

¿Cuál es el motivo de su visita?
あなたがここに来る目的は何?
¿Cuál es el motivo de su rehabilitación?
あなたのリハビリの目的は何?

良く僕が聞く質問ですが、答えは帰ってこないことばかりです。
ここに来ている常連の方々の殆どは、若者で男性。
そして生活サイクルの一部としてマッサージをしてもらえるから、
一緒に運動をしてくれるからと言う理由でここに来ているようです。
半日、リハ室に滞在しているなんてザラです。。。

日本であれは、この方々はいわゆる「生活期」に行う様な障害者支援、
リハビリの対象となるでしょう。
自立した生活の為に、就労の為にそれぞれ目的は異なりますが、
大きく捉えれば社会参加に向けた取り組みを支援するべきでしょう。

しかし、社会参加と言う事は簡単な事ではありません。
皆さんはWHOのこんな発言をご存知でしょうか?

「世界の貧困層は確実に減少している。」
しかし、一方で
「貧困層の大部分が障害者である。」
とも言っています。

これを聞いた時は、なるほどなー。
そうかもしれないなーくらいにしか思っていませんでしたが、
ここに来てその事を余計に実感しています。

そう、障害者には仕事が無いのです。
というか、この国自体の失業率自体が非常に高い。
まず健常者に仕事が無い。ということは、障害者には余計に無い。

日本の失業率が云々とか言っている比較じゃありません。
まず、人々を多く雇用する企業が無い。
まずグローバルな企業なんてほぼ皆無です。
生活必需品のほぼ全てが輸入品です。

少しだけ産業、経済の話しをするならば
この国は、長年アメリカの裏庭として使われてきたため
隣国であるグアテマラ、エルサルバドルなどが、
国の産業を第一次産業から第二次産業へ移行したその波にも乗れませんでした。
現在は徐々に、経済の第一次産業への依存が減ってきているとは言え、
それでも対アメリカ向けの輸出商品(線維商品等)の製造、加工業が中心です。
散々アメリカに良い様に使われてきてアメリカを嫌っているのに、
結局今でも経済はアメリカに依存していると言う何とも悲しい現状。
それは、中南米どの国も一緒でしょうが。。。

それは置いときまして、
つまり結局は仕事が無いし、家庭内での役割が無いのです。
社会参加は何も就労することが全てではないので、
かなり偏った意見ではあるのですが、
リハビリに対して目的を持ちにくい一つの要因の様な気がします。
また、男女の役割が明確に別れているのも問題でしょう。
家庭内の役割を何らか見いだせれば良いのでしょうが。。。

「してもらう」のは非常に楽です。考えなくていいし。
ここに来れば、マッサージをしてもらえるし、
話しをきいてくれるし、運動を指導してくれる。
そんな環境を生み出してしまっているこの場の現状にも問題を感じます。

各個人でリハビリテーションの目的は様々でしょうが、
それでもここに来る若者達が

「腰の痛みが取れる事が...」
「もっとバランス良く歩ける事が...」
「杖無しで歩ける事が

これらがリハビリの目的にはなっても、人生の目的にはして欲しくないな。
その先に、個人の人生を豊かにする何かがあって欲しいな。
そんな視点で彼らに介入して行きたいなと
リハ室を眺めながら思っているこの頃です。




あと、ついでにですが
錦織がジョコビッチに勝ちましたね!!
先週見つけた小洒落たカフェで
US open radioを聞きながら、応援していました。
決勝の相手がフェデラーじゃ無いのは少しだけ残念ですが

優勝するのをホンジュラスから密かに願っています。笑