2015年1月31日土曜日

Even if you’re on the right track, you’ll get run over if you just sit there.


¡Hola!
今日は、半年経過したと言う事で僕が今後行っていく活動計画について
少しだけ触れたいと思います。


現在の活動先の問題点を挙げれば、
それこそ湯水の様に沸き上がってくるのですが
2年間でやれる事は限られているので、改善したい点を3つに絞りました。

まず1つ目は

患者予約システム、料金システムの見直し。

活動している施設の問題として、資金不足とそれに伴う慢性的な人員不足が挙げられます。
また同時に患者の料金の支払いは任意となっており、
リハビリを行う上での目標設定も曖昧なことが患者過多と言う状況を作り出しています。
と言う事で、システムの見直しを試みたいのです。。。

何故、金銭的な面に首を突っ込むかと言うと、単純にお金がないからと言うわけではなく、
患者さんの“ゴール設定”が限りなく難しいからです。
当施設に来ている患者は老若男女問わず8割方無職の状態です。
一般人にも職がないのですから
まーこれは別の問題ですが。

無料で治療を受けられると言う事で、リハが必要なくなっても当施設に通い詰めます。
悪く言うなら時間が有り余っているのです。
しかし、この国では未だに障害者、障害児を一目から隠す傾向があります。
そう言う意味では、障害者の社会参加を少しでも促しているので
悪くもない事かもしれませんが、、、

また当初決めたゴールに達した為にリハを修了したくても、
この国にはリハビリの期限がありません。
こちら側からリハの必要性の有無を説明しDr.への再診を書類にて依頼するですが、
Dr.からの指示は決まってリハビリを継続しろということ。

この国の医療職は例外も無く
リハビリテーションに関して、無関心、無知なのです。

ここら辺の問題を施設長に色々と説明したのですが、
誰にでもリハビリを提供できる様にと言う信念を持って作られた施設なので
金銭的な問題は難航しそうな気配がプンプンしています。

そして予約システムについて
現在の状況としては、
早朝8時から11時似かけて平均して20人程度の患者がやってきます。
ベッド数やセラピスト数から考えても稼働率を大きく上回っています。
PT,OT分野は僕とCPと助手を会わせて4人ですから中々厳しいです。
時には患者さんの待機時間が2時間を超える事もあります。。。
申し訳ないです。

では、1時間あたりに担当する患者数を明確にして
完全予約制に変更してはどうかと意見してみたのですが

それには以下の様な問題点が上がりました。
まず、地方の患者は交通の便が悪く早朝以外の時間は受診できない。
午後の診療になるとバスが無くなってしまい泊まらなくてはならない。
地方に住む方々は富裕層で無ければまず車なんて所有していないので。。。

そして、予約制しても患者さんたちが時間通りに来ない。
ここら辺はどうにかなるとは思うのですが。笑

こんな感じで問題はありますが、これは改善したい問題点ではあります。

2つ目は

スタッフの技術、知識の向上。

もちろん、赴任した当初から気になって仕方が無かったのですが、
信頼関係も形成されておらず、
言語能力も不十分だったので泣く泣く黙って見ていた部分です。
内容としては月に1回2時間程度、施設のスタッフに対し
実技を交えて勉強会を行っていきます。
この国にはリハの学校は1校だけで、リハの資料等は大変乏しい状態です。
なので、疾患別の勉強会を実施し、
それに伴い毎月疾患別のクリニカルパス、セラピスト様のマテリアル、
患者さん様のマテリアルの3つを同時に作って行く事になりました。
小児分野、言語聴覚分野は大丈夫かな??
これを毎月行うのは恐らくかなり大変です。
日本語でも一苦労なのでスペイン語での講義となると。。。笑
ただ、こちらの提案に関してはかなり受け入れ良好♪


3つ目は

地域住民の知識の向上。

と言う事で患者、医学生、病院スタッフへの講義を行います。
患者さんに対しては毎月2回
病院と医学生に対しては、まだ決まっていませんが年2〜3回の予定。

本当は、僕の活動先が超草の根レベルの現場でなければ
ここを集中的にやりたかった。。。

やはりココに来て教育の重要性を感じずにはいられないからです。
あー学校で講義させて欲しい。。。切に思います。

特に力を入れて取り組みたい内容は
術後のリハビリテーションの必要性や
入院中の基本的な患者ADL指導について
車椅子、ベッドでのポジショニング等についてです。


ここにいると本当に色々な症例が観察できます。
日本では倫理的問題から絶対に不可能なことも多いです。

例えば、
術後3ヶ月以上全く、術部を含む上肢、下肢を固定したまま動かしていない症例
脳血管障害を引き起こし、半年経過し来院する症例
褥瘡もこれまで見た事が無い大きさ多さを見ました。

リハってやっぱり大切だよな。
毎度そう思います。

まーとりあえずざっとこんな感じです。
マンパワーが不足している以上
日々の診療に関しては日本より遥かに忙しいので
これに加えて活動と思うと嬉しい様な悲しい様な 笑

あと帰国後はどう転んでも英語が必要になりそうなので
2月からは週二回は英語教室へ
これがダメならGo English schoolにでも行くかな。。。

さらに週二回はジムへ行く事にしました。
中々体を動かす機会が無いので

まー最近はこんな感じです♪
Even if you’re on the right track, you’ll get run over if you just sit there.
(たとえ正しい軌道に乗っていても、ただ座っているだけでは、目的地にたどり着く事は無い。)
と言う事で、ギアを入れ直して目標に向かって直進です☆

職場の机♪

本日でリハ終了!
患者さんとの別れはいつでも格別な気分だね☆


2015年1月27日火曜日

Embajada 大使館

ホンジュラスに来て半年が過ぎました。
早いものです。。。

僕は、とりあえず元気にしています。
今日は患者さんから頂いた、この地域名産のVino de papa(ジャガイモワイン)を飲みながら
Blogを書いているしだいです。

さてさて任国外旅行が無事に終わりホンジュラスでの活動もいよいよ本格的になってきたのですが、活動の事を書くのは次にします。

今回は1月上旬に行われた、日本大使公邸の新年祝賀会について書きます。

大使と言えば、外交使節の最上位の事を指していて
通常は僕みたいな一般人が公邸にお邪魔する何てことはまず出来ないのですが
ホンジュラスでは、幸運な事に新年祝賀会にJOCVも呼んで頂けるのです。

任意参加なのですが、日本食が出ると言う話しを聞き
僕はもちろん参加する事にしたのです。

それにしても環境が変わると言う事は凄い事です。
日本に居る時は食事の事など、殆ど考える事が無かった自分が

まさか日本食を食べる為に、片道4時間のバスに揺られ首都に上がる日が来る何て・・・ 

行動変容ですね。笑
『食事』と言う行為を見つめ直すいい機会になっています。


そして、公邸での祝賀会ですので正装に着替え
他の隊員とワクワクしながら大使公邸に向かいました。

公邸に向かう途中、やけに前の車遅いので進行方向を見てみると
とても興味深い光景を目にしました。

 
自伝車に乗った若者が3人、トラックにしがみついているじゃないですか!
片手はトラック、片手は自伝車。。。
全く器用な事をするもんですね 笑

この状態で10分以上坂をノンストップで上っていました。
まだ、任国外気分が抜けきっていなかったので
こんなアホな光景をみて実感が湧きました。

ホンジュラスに戻ってきたんだ!と

さーそんなこんなで、大きな門とショットガンを構えた門番が居る居住区域に突入し、
先へ進みます♪
しばらく進むと、大きな門がある屋敷が!
今度は警察官が5〜6人ショットガンやらマシンガンやらもって武装しています。
どうやら大使公邸はココの様です。

中に入ると敷地の広さと、豪邸のデカさにビックリしました。
思わず写真を何枚か 笑


立派な外観

菊の紋章

天皇皇后両陛下の写真

プール付きの中庭


こんな光景を見ていたら
ホンジュラスの街並や、自分の生活環境が脳裏をよぎり
思わず格差社会だな。。。なんて口走ってしまいます。

中に入ればウェルカムドリンク
目の前にはプール付きの中庭と日本食
来て良かった 笑

ここで雇われているホンジュラス人も相当に
教育が行き届いているのか、まるで結婚式場のスタッッフの様です。
ホンジュラスなのに。。。

そして、いよいよ会のスタートです。
もちろん大使からの挨拶で始まると思いきや

まずは全員で国歌斉唱です。
流石です。 

そして短い大使の話しが終わり
今度こそ始まると思いきや
領事からホンジュラスの情勢についての説明と注意喚起です。
流石です。さすがホンジュラスです。笑

祝賀会は2時間程度の時間でビュッフェ形式にて行われました。
寿司や天ぷら、煮物なんて嬉しい限りです。
コンニャクやきんぴらごぼうを食べてみんな興奮していました。

そう言えば、大使には専属の料理人がついているとのこと。
日本食ばっかりたべてんだろーなー 笑
公邸から首都テグシガルパの景色を一望できて本当にいい場所、良い会でした。
来年も是非来たい!

帰りは、アメリカ大使公邸を横切ったのですが
これまたデカい!
運動競技上でも中にあるのでしょうか?

公邸を後は飲み足りなかったので、JICA関係者、大使館の方々と飲み直しです♪

普段は中々、お酒を飲む機会も無いので大満足な一日でした。
次の日の帰りのバスがグロッキーだったのは言うまでもありません。笑

それでも楽しい日本人と過ごす休日でした☆