2015年5月18日月曜日

Copán

久しぶりに週末に任地に居ますので書ける時に
書いとこうそんな感じです。

最近は本当に忙しい。
遊びも含めて、とにかく出張やらなんやらで任地を離れている事が多いです。

と言うのも
今月22日に
La Feria de Salud en Gracias(健康フェリア)を開催するからです。

とりあえず健康フェリアに関しては、
今度ゆっくり書く事もあると思いますので今回は置いときます。

相変わらず密度の濃い時間を過ごしていますが
最近の大きな出来事としては


コパン遺跡に行った事。
それと、ホンジュラス東部のエルパライソ県で日本文化紹介を行った事です。

まずはコパン遺跡
日本の世界遺産は文化、自然を含めて約20カ所ありますよね。
最近では、明治産業革命遺産が登録されるとかなんとか。
熊本からも万田抗や三角西港がリストアップされています。
純粋に熊本人としては嬉しい限りですね☆

そして、ここホンジュラスではどうか?
ホンジュラスには世界文化遺産、世界自然遺産が各1つずつあります。
コパン遺跡はその中の1つです。
何でも、マヤ文明の遺跡だそうで
紀元前にもかかわらず、1年は365日だと推定していた。
なかなか頭のよろしい発展した文明だったそうです。

今回は、先輩隊員と同期隊員合わせて7人で旅行してきました。
我ながら、本当に仲がいいメンバーだなと感心させられます。笑

そしてコパン遺跡から1キロ程度離れた街
コパン・ルイナスに宿泊しました。

やはり、観光名称と言う事で
欧米人が多い。

カリブ海の島々を除くならここが一番の観光地ですからね。

食事や宿泊費等々は、観光地料金と言う事で
通常の1.5倍程度でしょうか。

まーそれでも欧米人の旅行者からすれば低料金の範疇です。

僕達JOCVからすると、まー少し高いかな?笑
ホンジュラス化してるしね。

写真をのせときましょう♪
個人情報の保護のため一部編集しております。
一番の見所。この階段! 

結構広いんです。

1Lps札に描かれている。ホンジュラスの象徴。

笑顔が下手だと言われ続けている僕ですが
どう?この笑顔。

みんなで居るとこんな事しちゃいます。

コパンと我々。

コパン博物館。遺跡に隣接しています。

仲いい感じ♪ 

 お気に入りの一枚。


結局、どんな場所かと言われると
ホンジュラスに来たならば、必ずよるべき見所の一つ。
ただこれを目的にこの国に来るかと尋ねられると、うーん・・・
そんな感じの場所。

マヤ文明に興味がある方は是非♪


あと、日本文化紹介について
こちらはサラッと書きましょう。笑

今年は日本と中米の国交正常化80周年
青年海外協力隊発足50周年
協力隊中米派遣開始40周年
そう!かなりおめでたい年なのです!

と言う事で、このような文化紹介のイベントにも力を入れているのです。

僕の任地からはバスに揺られる事、約6時間。
遠かった。。。
みんなで浴衣や甚平、法被を着て
着物の着付けや、書道、日本の文化のプレゼン等々をやってきました。

なかなか楽しい時間を過ごしましたよ♪
今度は是非、僕の任地エスペランサで計画できたら良いなー
なんて密かに思っています。笑


そんな最近でございます。

2015年5月17日日曜日

¿Hay elección?

開発途上国とは?

皆さんは開発途上国と聞くと、どんな国をイメージしますか?

国民の所得の少なさ?
一次産業の依存度が高いこと?
教育・医療レベルの低さ?

そんな事を思いつく人もいるかもしれません。
そして一般的にはこんな事が基準とされているのかもしれません。

しかし、この問いに対して
「貧しい」
と言う言葉がとりあえずパット出てくる人が多いのではないでしょうか?
僕もその一人です。

では「貧しさ」って何でしょう?


僕の思う、この「貧しさ」は
選択肢の少なさ」です。



まず、開発途上国の人々って当然ながら
みんながみんな貧しい訳じゃないんですよね。

僕の家族は
車はもちろん
ノートパソコンやiPadなんかも持ってますし
僕なんかよりも完全に裕福です 笑

ただ、開発途上国って
とにかく貧富の格差が大きいんです。
日本やその他の先進国と呼ばれる国々と比較して。
この貧富の格差こそ開発途上国の一番の特徴だと思うわけです。

それも圧倒的に貧困層が多い。

僕の住んでいる街も
ほんの数分車で移動すれば

土嚢で作られた、小屋のような家や
字が書けない人達
歯ブラシを家族で一つしか持っていない人達
そんな姿を、見ることになります。

そこで感じる「選択肢の少なさ」。
例えば、そこに住む子供達の将来性。

僕たちの国では、書字率はほぼ100%。
6歳になれば、みんな小学校に通い始め
質の高い教育をほぼ全ての人達が受けることができます。
本人努力次第で色々なものになることができます。

ではこちらではどうか?
多くの子供達が日本同様に学校に通っています。
しかし、その質はどうなのか?学校による教育レベルは一緒なのか?

金銭的問題、交通の問題等で学校に通学できない子供達の教育はどうなのでしょう?

基礎教育のレベルから学ぶことが難しい、
または一定のレベルを満たしていない場合、
彼らに与えられている将来性は平等と言えるのでしょうか?

僕は教育関係者では無いので詳しくはありませんが。。。


僕の身近な場面で考えるならば
医療の「選択肢の少なさ」が挙げられます。

これは一例ですが
この国では、恐らく脳卒中をおこしたら
その先に待ち受けるのは、死か寝たきりの生活です。

もちろん、ラクナ梗塞の様な軽度の脳損傷であれば社会復帰の可能性があります。
しかし、これは大げさではなく発症後1w以内に起立や歩行ができない場合は
社会復帰まではかなり難しいでしょう。

問題はもちろん数多くあります。

まずは病院の問題
僕の街の県内唯一の総合病院は常に患者過多です。
もちろん他に病院が無いので。
入院期間は長くて1w程度。
全身状態の安定とは名ばかりで、
褥瘡や関節拘縮、運動耐久性の著しい低下を来し退院していきます。

次に知識の問題
この国ではリハビリテーションの事なんて、ほとんど誰も知りません。
脳卒中後にリハビリが必要だなんて、本人家族が知っているケースは稀です。
医者でさえそうです。リハの処方を出してくれる医者は限られています。

それから施設の問題
僕の施設は県内唯一のリハ施設です。
この一つの県に、ただ一つです。

交通の問題
地方に住む人たちは自家用車を持っていることはかなり稀です。
移動は自ずとバス移動になります。
バスといっても日本のバスを想像してはいけません。
舗装もされていない道を何時間もワゴン車のようなバスに揺られて
やって来なくてはいけません。脳卒中患者が?
最終のバスは、どこも遅くても午後14時台。時間的制約も受けます。

金銭的問題
当施設は無料でリハビリを提供しています。
しかし、ここまでのバス代は?
もちろん歩けない患者が、バスに揺られて1人で施設に来るはずもありません。
では、家族の誰が付き添ってくるのでしょう?
家族の仕事にも大きく関わってきます。
リハビリを受けるためには金銭的問題はつきものです。

生活上の問題
車椅子を購入している家庭は少ないです。
そこには金銭的問題。道路状況、室内状況の問題があります。
車椅子があるからといってそれを使える環境があるとは限りません。

この他にも多くの問題がありますが
主にこれらの問題はほぼ全ての貧困層に共通しており
彼らに対する医療の選択肢を大きく制限しています。

つまり僕の活動する施設に脳卒中患者が来ることはまずありません。
来たとしても初診時に1度。
継続して来ても1月程度です。

自分の出来ることをする。と言う思いと
自分が出来る事なんて本当に些細なことなんだ。と言う思い。

なんとも言えない無気力感を感じてしまう瞬間でもあります。

そうするとふと考えるのです。
彼らの選択肢増やす事も、もちろん重要だがそれには長い時間が必要だと。
なぜなら多くの問題がそこには絡み合っているから。

では、こんな問題を起こさないようにするしかない。
違った視点でこの問題を捉える事も重要だ。なんて感じます。
この国にきて、予防医療の重要性を知りました。
もちろん予防医療には予防医療の難しさが山ほどあるようですが。

一体どこから、何から始めればいいのか。。。
結局、自分の目の前にある問題と向き合って
出来ることをするしかないのだけれど。

もはや愚痴のような、ボヤキのような感じになってしまいましたが。。。
自分にできることって何だろう?

時折、もんもんと考えてしまうのです。笑